頑張って覚えているはずなのに、試験で書けない、
仕事の会話、プレゼンで言葉が出てこない、などありませんか?
その対策には、5行日記がオススメです。
「5行日記」が記憶定着に効果的な理由
・手書きが脳を活性化させるから
手書きが脳を活性化するためです。
手で書くと、脳は以下のようにフル稼働するのだそうです。
記憶をつかさどる海馬から、書くべき内容に関する記憶を引っ張り出す。
→引っ張り出した記憶を、前頭葉で文章として組み立てる。
→指に至る運動神経と連動しながら、「文字を書く」ために指を動かす指令を出す。
特に手書きする際の指の動きは複雑で、スマートフォンやパソコンで文字を打ち込むときよりも
各段に脳を刺激するそう。
漢字、ひらがな、カタカナを使い分けるだけでも、それぞれ異なる脳の部位が動くとのことです。
「エピソード記憶」としてより強く記憶できるから
ふたつめは、1日を振り返ることにより、覚えたいことを
エピソード記憶として覚えることができるからです。
記憶には大きく 「意味記憶」と「エピソード記憶」があります。
・意味記憶 「appleの意味はリンゴ」というような知識の記憶。
・エピソード記憶 簡単に言えば思い出のこと。「去年の旅行ではこんなことがあって、楽しかったね」
といったもの。
勉強の記憶には 用語や英単語のような「意味記憶」が多いですよね。
しかしこれらは 覚えづらくて 思い出しにくい という難点があります。
一方で、感情をともなう「エピソード記憶」は、記憶に定着しやすく 思い出しやすい という特徴があります。
このメリットが生きるのが5行日記です。
1日の勉強を振り返って日記につければ、勉強したことを 「意味記憶」ではなく、「エピソード記憶」として
楽に定着することができるのです。
「5行日記」が記憶定着に役立つ、ふたつの追加要素
5行日記が記憶定着に役立つ理由はこれだけではありません。
さらにふたつの要素をご紹介しましょう。
「思い出す」という行為自体が記憶を強化するから
まず、「後から思い出して書く」ということで記憶が強固になります。
記憶力はインプットではなく、アウトプットにより鍛えられます。
初めに「単語を見るだけ」というやり方で復習するグループ
と、単語を見ずに 「思い出せる限りの単語を言う」とういグループを比較したところ、
後者のグループの方が、思い出せる数が多かったという実験があります。
こうした研究結果にある様に、自力で思い出してアウトプットすることは、記憶定着に
とても効果的なのです。
「要約」で内容を整理しながら記憶できるから
そして、たった5行ちう短さで「要約」することも、記憶定着に効果的なのです。
要約しようとすると、勉強した内容のなかから、「重要なポイント」を見つける必要がありますよね。
そうすると、どこが重要でどこがそうでないのか、内容が整理されて頭に入って来るそうです。
「要するにどういうことなのか」を考え、勉強内容を5行に要約することは、だらだらと文章を書き連ねる
よりも、理解と記憶を深めるのに効果があります。