あなたの周りに、アカデミックな人は居るでしょうか。
なかなかアカデミックな人だなあと思う機会は無いかもしれませんが、
なかにはそういった人もいるのでは?
そこで今回はアカデミックな人の特徴についてご紹介していきます。
【目次】
- アカデミックの意味とは
- アカデミックな人の特徴
- アカデミックな仕事に就こう
アカデミックの意味とは
アカデミックとは、学術的な学究などの意味のある言葉です。
つまりアカデミックな人とは、研究者のような人、もしくはそのようなイメージを持たれている人
という意味となります。
アカデミックな人の特徴
話が論理的でわかりやすい
アカデミックな人というのは、多弁な人が多いものですが、
共通している特徴が、「話がわかりやすい」ということでしょう。
学生に人気のある教師や、大学教授をイメージしてみるとわかりやすいでしょう。
新にアカデミックな人は、むずかしい専門的な内容のこともわかりやすく説明することができます。
それはアカデミックな人の思考方法が極めて論理的なためです。
「論理的」というと、むずかしくわかりにくい印象を持つ人もいるでしょう。
しかし、実際には情緒的な人の話の方がわかりにくく、論理的な人の話はわかりやすいものなのです。
論理的な人は、話すべきことの内容を頭の中できちんと整理して、聞く相手がわかるように
組み立て、使う言葉も選びながら話すことができます。
人に、あるテーマについて説明するには、相手にその内容を理解してもらうことが必要です。
アカデミックな人はその目的を正確に把握していますから、どうしたら相手が理解できるように話すことができるか
を常に考えているのです。
話の内容を論理的に組み立てることができる上に
相手に合わせて説明の仕方をするのですから、
話がわかりにくくなるはずがありません。
多くの人がその話を聞いて、
「筋道がたっていてわかりやすい」と感じること、
これがアカデミックな人の特徴ということができます。
知的好奇心が強く 多分野の知識がある
ひとくちにアカデミックな人と言っても、
大きく分けると2つのタイプがいます。
多方面の分野に関する知識が豊富なタイプと、そうでないタイプです。
守備範囲が広く、多方面のことについて豊かな教養を持っているタイプの人には、
「知的好奇心が強い」という特徴があると考えていいでしょう。
たとえば、自分の得意分野が日本史だったとしましょう。
当然、得意である日本史に関する知識量はずば抜けているのですが、
興味の対象は日本史ばかりではないのです。
それに関する世界史や地理、政治はもちろん、まったく門外漢の数学や自然科学、
物理学や医学など、さまざまな分野について、人一倍強い関心を持ちます。
知的好奇心が、大変強いために、得意分野とは関係のないようようなジャンルのことまで、
興味を抱かずにはいられないのです。
そのため、読む本のジャンルも幅広くなり、読書や情報収集によって身につく知識も
多岐にわたることになるのです。
よく、驚くほどなんでも知っているという人がいますが、
そういう人は知的好奇心が強いアカデミックな人と考えても良いでしょう。
無理に知識を増やそうとしているわけではなく、興味を持つ分野が幅広いために、
結果として自然に物知りになるわけです。
得意分野以外のことについては無知
守備範囲が狭いタイプのアカデミックな人もいます。
知的好奇心旺盛なタイプの人は、さまざまなジャンルのことに興味を抱き、
幅広い知識を増やしていきますが、こちらのタイプはそうではありません。
自分の得意なジャンルのことに対しては、誰にも負けない知識を持っていて、
どんなことを聞かれても性格に答えることができるのですが、
それ以外のことに関しては人よりも無知、ということがよくあるのです。
たとえば、生物に関することが得意だったとしましょう。
その場合、生き物については、人が驚くような知識を持っていて、
そのうんちくを人に披露することができます。
ところが、同じ自然科学のジャンルでも、天文学についてはまったく無知で、
ふつうの大人なら知っているようなことも知らないということが珍しくありません。
職場にも、「彼はマーケティングに関してはオーソリティで、その知識や経験は
誰よりも優れているけれど、経理のことになると素人以下だ」という人がいるものです。
こういう人が、つまり、守備範囲の狭いタイプのアカデミックな人ということになるでしょう。
自分の専門や得意なことに関しては強い関心を持っているものの、
それ以外については、無関心なのです。
凝り性でオタク気質
アカデミックな人の特徴は1つのことを追求する学者肌の性質を
持っているということです。
自分が興味を持ったことについてはとことんこだわるので、オタク気質な人、
とも言えます。
同じ分野に興味がある人から見ると、「知識が深く、有意義な話ができる人だ」と
称賛されますが、そうでない人からは、「凝り過ぎていては無しについていけそうにない」と
引かれてしまうタイプの人です。
アカデミックな人が興味を持ったことへの没頭の仕方は目を見張るものがあり、
高い集中力を見せます。
自分の世界に入り込んで集中するので、周囲の雑音は耳に入りません。
仕事でもプライベートでも、この高い集中力が発揮されると、周囲が驚くような精度の高い
結果を出します。
多くの人は、途中で集中力が途切れてしまったり、興味を失って諦めてしまうのですが、
アカデミックな人というのは変態的とでも言える粘り強さを見せて、最後までやり通せるのです。
また、凝り性の人というのは、コツコツとした地道な努力を苦にせずに続けられる我慢強さも
持ち合わせています。
成功が目的ではなく、自分の好奇心を満たすことが原動力になっているので、
時間をかけた努力も、難なくこなせてしまうのです。
考え方が合理的
アカデミックな人は、合理的な考え方をします。
何か行動を起こす際は、最初に目標を掲げ、目標達成までの計画を立てる
ことから始めます。
闇雲に動いて無駄が発生することを嫌い、最短でゴールにたどり着くのが正解だと
考えているのです。
そこには自分や他社の感情が影響することは無いため、他人から見ると、
冷たい人だといわれることもあります。
人間なので、感情はもちろん持っていますがその感情に引きずられて思うような結果が出ないことを
嫌うのです。
論理的な考え方を好むので、迷信や因習といった非合理的なものに対しては否定的です。
根拠のないもの、形式的なものは重視せず、中身や本質といった部分に目を向けるのが
その理由です。
アカデミックな人は、堅物で考え方が古い、と言われることがありますが、
実は現代的で、実質的な性質を持っている人だともいえるのです。
ビジネスの場では、冷静で効率よく行動するため、仕事が早くて正確だと高く評価されます。
ただし、必要ないものはバッサリと切り捨てるので、冷淡でマシンのようだと、
マイナス評価をされてしまうこともあります。
視野が狭い
アカデミックな人の特徴は、
視野が狭いことも挙げられます。
「凝り性で高い集中力を見せ、合理的に行動をする」ということは、
逆に言うと広い視点で物事を見られないことでもあります。
1つのことに対しては高い集中力を見せますが、周囲に広く目を向けられないため、
他のことに配慮できなくなる傾向がみられるのです。
1度に多くのことを考えるのが苦手で、問題が同時期に発生すると、
解決能力が極端に落ちてしまうのです。
趣味や仕事に没頭するあまり、恋愛や家庭がうまくいかなかった、ということもあります。
視野が狭い人は、我が強く、周囲との調和がとりにくい性格だとも思われがちです。
組織の中では変わった人、浮いている人、と評価されることが多いタイプです。
職人のような職業の人は、成功を収めますが、周りの人との密なコミュニケーションが求められる職業
の場合は、よく衝突を起こしてしまうため、トラブルメーカーになってしまうこともあります。
本人は集中している時は周囲の目は気にならないので、自分が浮いていることは自覚できていません。
集中が途切れた時に周囲に目を向けた時にようやく、周囲から距離が置かれていることに気付くのです。
アカデミックな仕事に就こう
いかがでしたでしょうか。
アカデミックな仕事は、それを得意とする人と、
そうでない人に分かれる傾向があります。
不得意だけれどもアカデミックな仕事に憧れを抱いている人も少なくありません。
もちろん学究や学術的な問題なので、後天的に知識や技術を身につけることはいくらでも可能です。
どの世界もそうですが、早くやり始めればやり始めるほど、
憧れの世界で頭角を表すことができます。
もともと得意な分野があればそれを生かすのもいいでしょう。
どちらにせよ、人生は1度きりなので、やりたい仕事をとことんやる方が
充実感を得られて、幸福度が増すことは間違いありません。
そういった仕事を探してみてはいかがでしょうか。