思索

行動できない人へ。対策法4つ

「プレゼンの準備をしないといけないのに、出来ていない。」

「正月に立てた目標が年の瀬になっても出来ていない。」

やらなくてはいけないのに、動けないというのには、潜在的な問題があるという。

ここでは4つのタイプに分析して、お伝えします。

原因を分析した上で、具体的な対処方法を解説します。

1.どうせ失敗すると思っている。

やらなきゃとは思っているが、失敗すると思ってやる気が出ていない人が多いです。

いざ机に向かってみても、うまくいく結果が想像できず、やるべきことに取り掛かれないタイプです。

脳にはエネルギー節約のため、楽をしたがる性質があるとのことです。

なんと、楽をするための行動を起こさない言い訳を、過去の失敗を呼び起こし、「どうせ失敗するからやる必要はない」とあなたの行動をコントロールしようとしているのだというのです。

そこで勧められるのは、リフレーミングという手法です。

リフレーミングとは、失敗の記憶を別の視点から見る方法です。

前のプレゼンで、「一生懸命練習したのに、緊張で頭が真っ白になってしまった」という記憶が強く残っているのであれば、リフレーミングで、「あの時は初めてのプレゼンだったから、緊張してしまったのは仕方がない、次はもっと良くできるはず!」という考え方をするのです。

また、100%失敗ということはないので、少しでも出来たところ、良いところを探すのも有効な方法です。

先ほどのプレゼンでの失敗の例でも、「確かに、話に詰まってしまったが、質疑応答では臨機応変に対応できたし、最終的には納得してもらえた」などと、出来た記憶が呼び起されれば、芋づる式にプラスの記憶が浮かびあがり、行動することが出来る様になりますよ。

2.具体的に何をすれば良いかわからない

2つ目は、やらなきゃと思いつつ、何から始めたら良いかわからないタイプです。

テストの準備をしなければならなにのに、どこから勉強を始めてよいかわからない人はこれに該当します。

このタイプの人は、やるべき内容を行動レベルまで明確化、具体化出来ていないために、

脳がパニックを起こしているのです。脳のパニック状態を鎮めなければなりません。

その際には、アメリカの著述家デビットアレン氏が提唱する GTD (=Getting Things Done)というタスク管理手法が有効です。

GTDとは、やるべきこおをすべて書き出してから、最初に行うことを徹底的に明確化する手法です。

例えば、テストの準備を始める場合、行うべきタスクとして、 まずは参考書、問題集を買うというタスクがあれば、まずは参考書を買うとうタスクから始めるということです。

参考書は何が人気があるのか検索してしらべて、または先輩や友達に訊いたりして、進めていきます。

この様にして、GTDの最初の一歩を進めて下さい。

3.「なんとかなるさ」と思ってしまう。

3つ目は、「やらなきゃ」と思いつつ、「直前に始めればどうにかなるだろう」とも考えてしまい、

SNSを見たり、You Tubeを見たりして、時間を無駄に過ごしてしまうタイプです。

レポートの締め切りが近づくまでに何もせずに過ごしてしまうタイプがこれにあたります。

これは、やるべきことが逃げてしまう 「逃避行動」と言われています。

逃避行動とは、やるべきことに向き合う際のストレスやプレッシャーから逃れたい気持ちによって引き起こされます。

「ギリギリに始めてもなんとかなる」という考えには根拠がありません。

その状態を続けると追い詰められてしまいます。そこでお勧めしたいので、心理学者のネイル A.フィオーレ氏が提唱する「先送りメモ」です。

先送りメモは、行動にプレーキをかける原因となるストレスやプレッシャーを書き出すことです。

今やらなくてもいいや、と立ち止まってしまいそうな時に、感情を言葉にすれば、自分を客観視できる様になり、

過度な恐れを抱いているに過ぎないことに気付き、安心感を得られるのだそうです。

たとえば、「レポートで、見当違いなものを書いてしまわないだろうか」などとメモを書いてみるのです。

そして書いたメモを客観視してみるのです。そうすれば、「準備をしっかりしてリサーチすれば、見当違いなレポートにはならないし、いいものができるはず」と建設的な考えが出てきて、悲観的な考えを消し去ってくれます。

4.完璧主義で理想が高すぎる。

4つ目は、「準備が整うまで行動に移さない」という思いが行動にブレーキをかけているタイプです。

細かいところも全て決めておかないと仕事を進められないという人は、これに当てはまるでしょう。

メンタリストのDaigo氏は、完璧主義について、「準備が完璧だから完璧な結果が得られる、そういう確信がないと行動できないのは現実的でない」と警告し、最善主義を目指す方が良いと述べています。

最善主義とは、「ある程度の準備が整ったら始めて、そこっから常に改善を積み重ねていき、自分が望んだ結果に近いところにたどり着く」というものです。

Daigo氏の 完璧主義を直すノートをご紹介します。

1日の終わりに以下 を書き出すのです。

1.今日の自分は完璧主義者としてどの様な行動をとってしまったか

2.今日自分は最善主義者としてどの様な行動をとることができたか

思い当たる行動を5つほど日記帳やスケジュール帳に書き出してみましょう。

1.完璧主義者として、資料を作る際の字のフォントや罫線にこだわりすぎてしまったという様に

「こんなことではだめだ」と思った行動を記録します。一方で、2.最善主義者として、どうにか期日に間に合わせて提出した資料など、「まあ、こんなものでいいか」と思った行動を記録しましょう。

過去の記録を見直すと、「資料や文書を作成するとき、細部にこだわりすぎて完璧主義の傾向が出る」など思考の癖に気付けますし、「作業の効率を考えて、8割の出来で良しと思うようにしよう」と最善主義の考え方が出来る様になります。

以上を纏めると下記になります。

原因別・「やらなきゃ」と思うのに「動けない」人の対策

  1. 失敗すると思っている              ⇒過去の失敗を振り返り、プラス面を見つける。
  2. 具体的に何をすべきかわかっていない       ⇒最初の行動を徹底的に明確化する。
  3. こころのどこかで、「なんとかなる」と思っている。⇒逃避行動の原因を書き出す。
  4. 完璧主義で理想が高すぎる。           ⇒完璧主義を直し、最善主義を目指す

-思索